ナリンとマムートの訪問が無事完了したところでスイス滞在時間も残りわずか。限られた時間を使ってチューリヒ市内観光をしました。

チューリヒは何度来ても大好きな街です。
コンパクトな都会ながら、きれいな湖と歴史と近代的建造物が共存し、どこを切り抜いても絵になります。市内はバスとトラムが充実しているのでどこへでも行けます。その上、治安が良く、10回以上訪れて危ないことは幸い一度もないです。街中を見渡してもゴミが少なくとても清潔です。

個人的に、ベタですが、バーンホフ通りからチューリヒ湖までの道を寄り道しながら行くのがおすすめです。MIGROS（スーパーマーケット）からスイスの高級老舗百貨店Globusまで、トレンドを知ることができ、旧市街に足を踏み入れれば、まるでタイムスリップしたような気分を味わえ、気分に合わせて寄り道すれば飽きることがありません。湖を見渡せるベンチに着いたところで、道中で買ったプレッツェルを頬張るのが、僕のお決まりのコースです。

今回は予定を詰め込んだため、ゆっくりどころか基本、小走り。周りには、せわしなく移動しているあたりが典型的な日本人グループに映ったことでしょう。

一行が向かったのはフラウミュンスター。
フランス画家、マルク・シャガールがてがけたステンドグラスが有名な観光スポットです。シャガールの絵画はたくさん見ていますが、ステンドグラスは日光によって色彩のトーンが変わり、印象が変わるあたりが、絵とはまた違った魅力です。

ここで以前ご紹介したザンクト・ガレン修道院図書館と同様、なんと写真撮影がOKになったとのこと。思い出をスマホで持ち帰れるようになったのは嬉しいですね。

フラウミュンスター内

なんと、シャガールのステンドグラスが撮影OKに

スイスでは薬局のことをApotheke（アポテケ）と言います。なかでもチューリヒ市内にあるBERG-APOTHEKE（ベルグ アポテケ）は、チューリッヒ最古の薬局であり、ハーブを主体とした自然療法による処方が行なわれます。

薬局のディスプレイ。肝機能によいとされるミルクシスル（オオアザミ）

何百というハーブが保管され、症状に合わせてブレンド処方されます

今回の旅で大変お世話になったスイス政府観光局の本部が最近リノベーションしたとのことで本部訪問させていただきました。特集記事でも何度もお伝えしているように、スイスは環境先進国。持続可能な社会活動を国外に発信しているのが、スイス政府観光局さんなのです。

劇場跡地を改装したオフィスはとてもおしゃれでした

スイス国内外でよく見かける『Swisstainable（スイステナブル）』というワードを発信しているのもスイス政府観光局さんです。井浦さんと一緒に映っているのはスイス政府観光局 局長

旅の締めくくりを祝うのに絶好な場所といえばHiltl（ヒルトル）の他にありません。ヒルトルはスイスにある世界最古のベジタリアンレストランとしてギネス認定されています。ここがとにかく美味しくて、斬新なんです。

料理は好きなメニューを好きなだけ取る量り売りスタイル。取ったプレートをスケールに乗せると明細が印刷され、最後に支払います。なんといってもベジタリアン＆ビーガン料理がこれでもかという程美味しいんです。ベジタリアン料理はよくお肉の代わりに〇〇を使ってこれだけ美味しくできるという具合に、お肉の代替感の印象が強いのですが、ヒルトルの料理は代替感というより、和食・洋食・ベジタリアンといった大カテゴリの一つとして成立するほど、お肉の有無とかの基準を忘れて完成度が高いんです。

ヒルトル 本店 外観

ヒルトルのすごさは料理のおいしさだけではありません。創業して100年以上の歴史をもちながらも斬新です。ギネス認定され、その料理がスイス航空のビジネスクラスで提供されるともなると、伝統を重んじて保身になりがちですが、ヒルトルは違います。本店のHiltl Haus（ヒルト ルハウス）は、レストランの横にバー＆クラブが併設されていたり。老舗レストランはこうあるべきという型を良い意味でみずから崩しているあたりが本当にかっこよいです。

スイス旅最後の晩餐写真を撮り忘れたのが悔やまれますが、今回の旅を通じて改めてスイスの自然の豊かさ、国レベルの環境への取り組み、リア充なスイス人のワークライフバランスなど。スイスの魅力を再認識できた、かけがえない経験となりました。

ナリン公式通販サイト内で5回にわたってお届けしてきた連載もこちらで終了になります。サイドストーリー楽しんでいただけたら幸いです。

今回の旅の想いはnahrin x Kruhiのコラボ製品に込めています。コラボ製品の詳しい情報はこちらをご覧ください。 https://www.nahrin.jp/shop/information/news-20231130

最後までお読みくださってありがとうございました。