2021.01.12
#PEOPLE
ナリンとの出会い(2回目)- 武田将人
こんにちは。
スターティスの武田です。
ナリンとの出会いという連載の1回目をアップしてからはや1年。
2回目の記事を書くまでになんと1年1か月もかかってしまいました。筆不精は自覚していましたが、まさかここまでとは。周りで読んでくださった方からは「幻の連載だね」とか「スイスに降り立ってから1年経ってない?!(詳細は前回の記事を読んでください)」など呆れ混じったご指摘をいただいたのも当然です。すみません。。。
年始ということもあり、今年は「まめに書く」ことを目標にします。
さて、1年越しのナリンとの出会いの続きです。
前回はスイスに降り立ったところで終わりました。今回はいよいよナリン本社に訪問です。
ナリンは食品とコスメとで工場が分かれています。創業地ザルネンにあるのは食品の工場でして、コスメの工場はオーストリアとの国境付近、ベルネックという町にあります。
スターティスの武田です。
ナリンとの出会いという連載の1回目をアップしてからはや1年。
2回目の記事を書くまでになんと1年1か月もかかってしまいました。筆不精は自覚していましたが、まさかここまでとは。周りで読んでくださった方からは「幻の連載だね」とか「スイスに降り立ってから1年経ってない?!(詳細は前回の記事を読んでください)」など呆れ混じったご指摘をいただいたのも当然です。すみません。。。
年始ということもあり、今年は「まめに書く」ことを目標にします。
さて、1年越しのナリンとの出会いの続きです。
前回はスイスに降り立ったところで終わりました。今回はいよいよナリン本社に訪問です。
ナリンは食品とコスメとで工場が分かれています。創業地ザルネンにあるのは食品の工場でして、コスメの工場はオーストリアとの国境付近、ベルネックという町にあります。
最初に向かったのはベルネックにあるコスメの工場。
チューリッヒ空港から車で2時間弱のそこは、アルプスという言葉の響きに偽りのない雪に覆われた剱山が視界一面に広がる景色でした。この辺ではスキーが盛んだそうで、次回来たときは一緒に滑ろうと親し気に話してくれたナリンのスタッフの会話を、私は鋭利な山々から滑るというより雪崩れ落ちていく自分を想像し、聞こえなかった振りをして過ごしました。
つかみどころのない日本人だと思われながら案内され工場に到着。
すると、エントランスのモニターに「WELCOME FROM JAPAN」というメッセージと日本の国旗が映し出されるという粋なお出迎え。
嬉しい反面、まだ見ぬ相手との交渉を前に、真冬のスイスにいて手汗がとまらなかったのを覚えています。
チューリッヒ空港から車で2時間弱のそこは、アルプスという言葉の響きに偽りのない雪に覆われた剱山が視界一面に広がる景色でした。この辺ではスキーが盛んだそうで、次回来たときは一緒に滑ろうと親し気に話してくれたナリンのスタッフの会話を、私は鋭利な山々から滑るというより雪崩れ落ちていく自分を想像し、聞こえなかった振りをして過ごしました。
つかみどころのない日本人だと思われながら案内され工場に到着。
すると、エントランスのモニターに「WELCOME FROM JAPAN」というメッセージと日本の国旗が映し出されるという粋なお出迎え。
嬉しい反面、まだ見ぬ相手との交渉を前に、真冬のスイスにいて手汗がとまらなかったのを覚えています。
そしてロビーで待たされること数分(私的には数十分)。
現れたのはナリンの創業ファミリーで3代目のニコル・ユーストリッヒ。
カールしたパーマがとても似合う彼女は7か国語を話すという明晰な頭脳の持ち主。
そんな彼女に連れだって案内されたのは応接室ではなく、社内のスタッフの憩い場として利用している休憩室。
「私はエスプレッソを飲むけど、コーヒー飲む?」と簡単な自己紹介の後に言われたのが印象的でした。
聞くとニコルは、1日にエスプレッソを5-6杯も飲むそうで、彼女によるとエスプレッソは通常のコーヒーよりもカフェインが少なくかえってコーヒーよりも体に良いとのこと。果たしてその持論が正しいのか未だ調べていませんが、身近にエスプレッソを飲む友人がいない私にとってはヨーロッパに来たんだなぁ~っと実感が湧いた瞬間でした。
そして胸の高さまでありそうなハイテーブルを囲って、私は自分の略歴、そしてナリンを知った経緯を話しました。
必死だったので詳しい会話は覚えていませんが、ニコルは真剣に耳を傾けてくれ、やがて根負けしたのか、はたまた足が疲れたのか、私を応接室へ案内してくれました。
現れたのはナリンの創業ファミリーで3代目のニコル・ユーストリッヒ。
カールしたパーマがとても似合う彼女は7か国語を話すという明晰な頭脳の持ち主。
そんな彼女に連れだって案内されたのは応接室ではなく、社内のスタッフの憩い場として利用している休憩室。
「私はエスプレッソを飲むけど、コーヒー飲む?」と簡単な自己紹介の後に言われたのが印象的でした。
聞くとニコルは、1日にエスプレッソを5-6杯も飲むそうで、彼女によるとエスプレッソは通常のコーヒーよりもカフェインが少なくかえってコーヒーよりも体に良いとのこと。果たしてその持論が正しいのか未だ調べていませんが、身近にエスプレッソを飲む友人がいない私にとってはヨーロッパに来たんだなぁ~っと実感が湧いた瞬間でした。
そして胸の高さまでありそうなハイテーブルを囲って、私は自分の略歴、そしてナリンを知った経緯を話しました。
必死だったので詳しい会話は覚えていませんが、ニコルは真剣に耳を傾けてくれ、やがて根負けしたのか、はたまた足が疲れたのか、私を応接室へ案内してくれました。
そこでも私は話を止めませんでした。
そしてニコルが3杯目のエスプレッソを飲み干したところで、
「あなたの情熱は伝わりました。あなたが同じ情熱を失わずに尽力してくれるなら日本を任せましょう」と総代理店の権利を承諾してくれました。
当時、すでに50年以上の歴史と20か国以上に展開という実績を誇るナリンが、日本から身ひとつで来た実績も何もない30歳を少し過ぎたばかりの未熟者を認めてくれたのがとても嬉しく、その晩、ホテルで奮発して買ったワインの、嬉しさとこみあげてくる決意に涙が混ざったしょっぱい味は、10年近く経った今でも忘れられません。
書いていたら思っていたよりも長くなってしまいましたので、今回はこの辺にしておきます。
次回はナリンの工場について書きます(今年中に)。
そしてニコルが3杯目のエスプレッソを飲み干したところで、
「あなたの情熱は伝わりました。あなたが同じ情熱を失わずに尽力してくれるなら日本を任せましょう」と総代理店の権利を承諾してくれました。
当時、すでに50年以上の歴史と20か国以上に展開という実績を誇るナリンが、日本から身ひとつで来た実績も何もない30歳を少し過ぎたばかりの未熟者を認めてくれたのがとても嬉しく、その晩、ホテルで奮発して買ったワインの、嬉しさとこみあげてくる決意に涙が混ざったしょっぱい味は、10年近く経った今でも忘れられません。
書いていたら思っていたよりも長くなってしまいましたので、今回はこの辺にしておきます。
次回はナリンの工場について書きます(今年中に)。
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