ST. JOHN’S WORT [セントジョーンズワート]

科名:オトギリソウ・ハイペリカム
和名:西洋弟切草(セイヨウオトギリソウ)
学名: HypHypericum perforatu
香りの種類:ミドル〜ベースノート
香りのイメージ:温かく甘いフローラル系
香りの効果:緊張をほぐし、落ち込んだ気持ちを元気にしてくれる。幸福感をもたらすハーブ。

セントジョーンズワートは草丈30~80cmほどのヨーロッパやアジア原産の多年草で、レモンに似た香りの可愛らしい黄色い花を咲かせます。
6月24日の聖ヨハネの日(St.John’s Day)の頃までに花が咲き、伝統的にその日に収穫されたことからこの名前がついたと言われています。
また十字軍に従軍した聖ヨハネ騎士団が傷の手当に用いていたのがセントジョーンズワートだったことから、聖ヨハネ草とも呼ばれています。
太陽が最も高い夏至の時期に花を咲かせるため、太陽の力が宿っているハーブとして、中世ヨーロッパでは魔除けのお守りとしても玄関に吊るされていました。

薬用植物としては非常に古い歴史をもつセントジョーンズワート。
医学的利用の最初の記録は古代ギリシャまで遡り、医学の父ヒポクラテスの文献にも記載があるほどです。ドイツでは軽度のうつへの効果があるメディカルハーブとして愛用されており、アメリカでは「サンシャインハーブ」「ハッピーハーブ」などと呼ばれ、心を前向きにし気分を安定・向上してくれるサプリメントとして親しまれています。
傷を治す薬草としても古くから用いられ、殺菌・抗菌・抗ウイルス作用・鎮痛・血行促進に優れ、火傷や切り傷・肌荒れなどにも効果的です。
またセントジョーンズワートの花びらを植物油に浸出し、ヒペリシンを含む赤色成分を溶出させたオイルをボディ用のマッサージオイルとして使用すると体の緊張をほぐしたり、筋肉痛の予防が期待できます。

近年はその優れた抗うつ作用が注目され、多くの臨床試験が行われています。
ハーブティやサプリメントを飲むことで、うつの原因ともいわれる脳内セロトニンの濃度を高め、不安や悲しみを和らげて明るい気持ちにしてくれます。
これは更年期のPMS症状や悲観・恐れなどの感情にもいいとされています。

ただし使用するにあたり、セントジョーンズワートの注意点として一番気をつけなければならないのが、他の薬剤との相互作用がある点です。
多くの医療品の添付文書に併用注意として記載されている「セイヨウオトギリソウ含有食品」とはセントジョーンズワートを指しています。
また従来の抗うつ薬より副作用は少ないとされていますが、妊婦や子どもに対する安全性は確立されていないため服用には注意が必要です。
キャリアオイルは敏感肌でも使用でき万能ですが、太陽光に当たると刺激を受ける場合があるので、肌に塗った後は外出を避けるか夜に使うことをおすすめします。

日本では医療品としては認可されていませんが、サプリメントやハーブティ・キャリアオイルなどはインターネットや薬局などでも手に入れることができます。
ハーブティは独特な香りとほのかな甘みがあるので、飲みにくいと感じたら紅茶とブレンドするのもおすすめです。
気軽な活用法として、まずは少量から芳香浴やボディマッサージにて取り入れてみるのはいかがでしょうか。

古代から医療用として重宝されてきたセントジョーンズワート。
心と体の緊張を和らげて、生命リズムを整えてくれる優秀なハーブです。

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