PATCHOULI [パチョリ]

科名:シソ科
香りの種類:ベースノート
香りのイメージ:甘くスパイシー・オリエンタル調でスモーキーな香り
香りの効能:鬱滞・鬱血作用、抗炎症作用、緊張や不安を和らげて、情緒を穏やかに安定させてくれる

パチョリは高さ50cmから1mの、東南アジア原産の常緑多年草で紫がかった白い花を咲かせます。
インドや中国の伝統医療で使われてきた植物です。漢方の藿香(カッコウ)は、パチョリの葉を乾燥させたものです。
解暑・健胃の効能があり、とくに夏のかぜ・頭痛・嘔吐・下痢などに用いられます。パチュリー、パチューリとも呼ばれ、精油はマレーシアでは虫刺され時の解毒剤として、インドでは衣服の防虫剤としても使われてきました。
かつて高価なショールなどをインドからヨーロッパへ輸出するときに、乾燥させたパチョリの葉とともに包んで運んだともいわれています。
パチョリの香りは本物のインド産の織物かどうかを判断する基準のひとつにもなっていたようです。

アロマオイルとしてはあまり聞きなれないパチョリ。
その理由は、エキゾチックでスモーキー、墨汁のような複雑で奥深い香りで、好みがはっきりと分かれる個性的な香りのためかもしれません。しかし、パチョリは時間の経過とともに熟成され質が高まっていくという大変珍しい精油でもあります。
そのため、嗅ぎ慣れてくると徐々に惹かれてすっかり虜になってしまう。そんな不思議なエッセンシャルオイルでもあります。

パチョリの香りの主成分である、パチョリアルコールには気持ちのバランスを整える働きがあります。
また土をイメージさせる香りでもあることから、ヨガなどでいうグラウディング効果(地に足をつけて安定させた状態)をもたらすといわれています。
さらに緊張や不安を和らげて、つい考えすぎてしまう気持ちに冷静さを取り戻し、安定させた状態に導いてくれる働きがあります。
キャリアオイルや天然の塩にパチョリの精油を5滴ほど混ぜたものをつくり、少しぬるめのお湯に入れてゆっくり浸かる芳香浴もおすすめです。
眠る前にパチョリの香りを纏うと、心身共にリラックスできるでしょう。

またパチョリには利尿作用もあり、ブルネセンという成分が静脈に停滞した血流を流してくれるので、足のむくみにも効果的です。
イライラしたときの過食なども抑えてくれる精油なので、ダイエットにおすすめのアロマともいえます。
座りっぱなしになりがちな在宅ワーク中にもぴったりです。

他にも皮膚軟化作用があり、強い殺菌作用もあるためニキビやヘルペスにも効果的です。
収れん作用により、ダイエットや産後のたるんだ肌を引き締め、エイジングケア(※年齢に応じたお手入れ)も期待できます。

パチョリの変わった性質として、少量を用いれば鎮静、多量に用いると刺激効果を表す特性があるといわれています。
活力や前向きさ、創造力が欲しいときは少し強めに香らせてみるのはいかがでしょうか。

使用上の注意点としては、香りが濃厚なので、数滴で十分に香ります。
また精油の成分にはホルモン用作用を持っているため、妊婦、ホルモン依存型癌疾患、乳腺症などの方はかかりつけの医師に相談するか、用法用量を守り使用をしてください。

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