MARSH MALLOW [マーシュマロウ]

科名:アオイ科 ビロードアオイ属
香りの効能:粘膜保護作用、皮膚炎の緩和、創傷治癒作用、利尿作用、緩下作用
香りのイメージ:ほぼ香りはなく、微かに甘いフローラルの香りを感じる

7~9月に薄桃色の花を咲かせるマーシュマロウは多年草のハーブで、観賞用として人気があります。
ビロードアオイという美しい和名で呼ばれることもあり、古代ギリシャ名の「治療・癒し」という意味を持っています。
マーシュマロウは、1000種ほどあるマロウの中でも最も強い薬効がある種の一つで、2000年に渡りヨーロッパでは医療に使われてきました。花や葉よりも薬効の高い根が使用されていました。

マーシュマウロという名前ですが、皆さんの知っているスイーツの名前に似ていませんか?
実は、粘液性のマーシュマロウの根を原料に喉の痛みに用いられたのが「マシュマロ」です。当時は、植物のでんぷんを使って作られていたマシュマロは、粘液性の強いマーシュマウロが主な原料でした。
「マシュマロ」は、マーシュマロウの名前から命名されているんです。

今ではマシュマロの原料として使用される機会はありませんが、美容効果を期待し、お香やハーブティー、化粧品などで利用されています。

根や葉に含まれる粘液質がマーシュマロウの一番の特徴です。
粘膜に潤いを与え、刺激から守ることから浣腸剤や口内炎用のマウスウォッシュとして使用されます。
それ以外にも、殺菌・抗炎症作用が期待できることから、肌に使用することでニキビ・湿疹や皮膚炎を緩和させます。
また、生葉を清潔な布にのせ温湿布剤として利用することもできます。
やけどした部分に湿布剤として使用することで、粘液が患部を保護し修復を早めるともいわれています。

マーシュマウロの根は、アスパラギン酸・ペクチン・タンニンなどを含み、保湿・柔軟・収れん作用があるといわれています。
「アルテア根エキス」という成分名で化粧品に使われているのは、マーシュマロウの根のエキスです。
皮膚や髪を滑らかに保つ効果があるといわれ、肌荒れ防止や指どおり滑らかな髪質に導く効果が期待されています。

優れた粘液質があり薬効が期待できるマーシュマロウは、便秘に効果がありますが摂りすぎることで下痢になることがあります。
また、薬の吸収を遅らせる作用もあるためハーブティを楽しみたい方は注意が必要です。

マーシュマロウは天然由来の成分で、副作用や妊娠中・授乳中の使用に関しては問題報告などされていません。
しかし、他のハーブやアロマ同様に安全性が確保されているわけではありませんので、心配事がある場合はかかりつけ医に相談するのがいいでしょう。

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